2012年1月27日 ダニエル・ハーディング指揮 新日本フィルハーモニー交響楽団

ブログも肩の力をぬいて、書けるようになったな~と思う。

コンサートがおわってから、自宅で久しぶりに伝説のリバッティ、グリーグとシューマンのピアノコンツェルトを聴いた。指揮者も違い、耳をそばだてると演奏技法が異なることにやっと気付く。楽譜のスケッチから読み取るチャイコフスキー奏法があるのだろう。木管の硬い音色が、フランス的でなく、これはこれで充分魅力的だ。ウィーン地方、イタリア地方、イギリス地方、ベルリン地方、・・クラシックが一つの標準語に限らない、インターナショナル・ローカル言語で支えられていると感じる。

後半のペトルーシュカではラルス・フォークトさん、ニコニコ笑ってピアノパートを楽しまれていた。ロシア人形「ペトルーシュカ」が主役であるマリオネット的な動きで、コケティッシュな愛らしい表情がオーケストラ全体から伝わってくる。端正な構図、ダニエル・ハーディング氏、イギリス人や~。

サントリーホール 午後7時15分~

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やはり運動・・ヴィオラ・ダ・ガンバに触れる

チェンバロとヴィオラ・ダ・ガンバのワークショップに出かける。チェンバロは鍵盤の幅がピアノよりせまいので、どうしてもタッチがずれてしまう。もっと難しいのはヴィオラ・ダ・ガンバで、チェロとは違い、ボディの下にエンドピンがついていないので、足でかかえるのが難しいここで一手間、6本の弦の位置をも確認するのも、またかなりの時間がかかる。(ブーイング♪)少なくとも、演奏することは運動的要素が強い。

歌はどうにかこうにか、課題曲の音域が狭く、世俗歌のリズムにのり歌えた。結局歌ばかりうたってしまう。聴く、奏するという行為は、全く異なる世界だと改めて認識した。

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南 桂子展 生誕100年&二胡ニューイヤーコンサート

初期の緑黄色による透明な油彩画が美しい。エッチングはポエティックで童画的、 自由な発想と独創的な構成力、刺し子を思わせる緻密なステッチの技法、制御された色彩感。作品の数も多く、ご主人の浜口陽三を凌ぐ魅力に溢れている。コンサートと同時並行の忙しい観覧だったので、もう一度機会があればゆっくりのぞきたい。

6時より二胡によるミニコンサート、冬の田園にオレンジの光が射しこみ、影となり深い帳で包まれる小さな夜会となった。

2012年1月13日(金)群馬県立館林美術館 南 桂子展 2012年4月8日まで 詳しくはホームページをご覧ください。

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ヘンデル「ロデリンダ」~METライブビューイング2011-2012

三幕のイタリア語による珍しいバロック・オペラですが、ヘンデルの明快さと指揮による軽やかなテンポ感が飽きさせず、日常会話や事象表現が少ない、内面の思惑や生々しい感情をそのまま表出した歌詞が歌手の表情に被り、ストレートで解りやすい爽やかな余韻が残ります。指揮、チェンバロはイギリス人のハリー・ベケットで、この人は、フレミングのCD「ヘンデル・アリア集」の指揮アンサンブルをつとめていて、大変バロック的センスの良い人です。よって、オーケストラピットの映像が、もう少しあると嬉しいな~。

カウンターテナー2人が善玉、悪役2人にテノールとバスバリを配していますが、悪役グリモアルドを演じるジョゼフ・カイザーがハイバリに聴こえてしまい、後からテノールと知って驚きました。つまり、ハッピーストーリーに一致した浮力が増す演出・声色で、音楽とは精神、思想、哲学が中枢ではなく、運動力学が根底にあると如実に感じましたね。

メゾソプラノであるステファ二ー・ブライスは安定感があり、グッドヴォイスです。フレミングは情感豊かな母親を上手く演じています。曲の声域は通常のベルカントオペラより低く思われましたが、高い伸びやかな声がとてもチャーミングです。

休憩時に軽いブランチと小瓶のスパークリング・ワイン、飲みものが売店に用意されていました。オペラ会場の幕間に談笑しシャンパンなどを手にする洒落た趣向です。

2012年1月10日(火)新宿ピカデリー 10時~

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歌えシター ふりそそぐ音たち~2012年クラッシックライブ聴き始め

シターは旧約聖書時代にすでに親しまれ、ルネッサンス以降1885年頃に、アコードチターとして大衆化した、古くて新しい楽器だそうです。弦を縦に張った様子はグランドピアノに似ていて、音色は繊細で筝よりも金属的ですが、タッチによっては強い音色、響きが可能です。

師匠はフランス、サント・マドレーヌ大聖堂(世界遺産)のオルガ二ストであり修道士であるダミアン原田。お弟子さん3名によるお披露目の後、筝の奏法を用いたり、大変リズミックで前衛的な演奏でした。全体のプログラムは日本の謡曲、バッハや現代曲、宗教曲などレパートリーが広く、以外と現代曲が似合うのは驚きました。

場所は初めて訪れたオペラ・シティの近江楽堂ですが、ホールはロマネスクの教会ドーム状にすっぽり蓋われ、クロスの細い天蓋中央窓から光が注ぎ、奥まった白壁内にドレス姿の2体のブロンズ像が対極に設置され、静謐な宗教的香りが流れます。

しめくくりは、観客と奏者の演奏・伴奏と唱和による柔らかな雰囲気で包まれました。お弟子さんの中に、昨年ヴィオラダガンバ/チェンバロのワークショップで教えて頂いた藍原ゆき先生がいらして、新年のごあいさつをして、会場をあとにしました。

2012年1月7日(土)14:00~ 近江楽堂

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CONTRAST コントラスト~崔 文洙と鈴木良昭の~ 2011

江戸川橋駅を出て神田川を渡り、トッパンホールで行われた、近現代のヴァイオリンとクラリネットのソロ、+ピアノによる合奏という、すこ~し新しい演奏会に出かけました。

第一曲目がストラビンスキー「独奏クラリネットのための3つの小品」で、薄暗いスポットがあたりクラリネット一本で奏されましたが、第一音の暖かい円みを帯びた芯もある音色が会場に広がり、聴きなれない曲なのですが、集中力が増しとても短く感じられます。安定したテクニック、和笛に似た音色もあり、管楽器の突出した魅力が浮き彫になり、聴くという行為が立体化されます。

二曲目は、ストラビンスキー「兵士の物語による組曲」。VCPの三重奏ですが、ヴァイオリン弾きの兵士が故郷にもどり、ヴァイオリン(心を象徴)と未来のわかる本(物を象徴)を悪魔と交換するという、出典の民話自体がとても面白い内容です。ヴィオリンの響きは、ロシアン/東欧が伸びやかに開かれた、大変ダイナミックなモダンテイスト。

後半第一曲はヴァイオリンソロによるバルトーク「ルーマニア民族舞曲」で、ピアノ伴奏の第一音がインパクト強く始まり、多分崔さんが欲していたであろうスピリットが入っていましたが、どの曲だったかなあ~、ヴァイオリンの、多分メシアンを想起させる細い音と音が少し途切れる瞑想部分やしめやかな音、奥深いエネルギーとスピリットが混在して、とても短く感じます。

後半第二曲は再びVCPの三重奏・バルトーク「コントラスツ」ですが、会場にほんわかな潤い感が育ちました。アンコールは現代曲が二曲、ヴァイオリンによるモンティ「チャルダーシュ」で、民族的な哀愁とロマンが大きな構想で組み立てられた量感ある演奏によって、そのリズムは帰路でも打ち鳴り、チャルダーシュとはエキセントリックで特別な律動です。

演奏後、奏者と聴衆の歓談の場としてワンコイン・パーティが設けられましたが、物的にもステージと客席が更に一体化することで、クラシックにおける濃密で近しい時空間が深まると認識し、私にとっては今年最後のライブとなる予定で、晴れやかなホットな時間となりました。

2011年12月23日(金)トッパンホール 午後2時~ クラリネット/鈴木良昭 ヴァイオリン/崔 文洙 ピアノ/脇岡洋平 

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リチャード・トッド ホルンリサイタル 2011

代々木八幡にある白寿ホールまで、ホルンコンサートにでかけました。

プログラムは、前半がシューマン「幻想小曲集 作品73」、前衛性を加味したオリヴィエ・メシアン「峡谷から星たちへ」、ジャン・フランセ「デイヴェルティメント」の二曲です。メシアンの作品では、和楽器の篠笛に通じる多様な音色とテクニックが披露されました。

後半はホルンを中心にピアノ、べース、ドラムをセッションとしたジャズのプログラムでしたが、真っ直ぐな姿勢で粒の揃った音律がバランスよく奏されます。自身はやはりクラシック畑なのか、PBDは多少スピーカーを絞ったほうが、音がクリアになると思いました。トッドが作曲したDiscoveryは甘みが溶けたロマンチックな、クリスマス間近のこの季節にピッタリな曲です。

前半、後半とも中盤にトッドのお話がありましたが、言葉と音が共振し一時をふれあい楽しむ姿勢が伝わってきます。

実験をこころみて、私は最前列の席で弓を使わないベースのハンド奏法が面白くながめていましたが、後方から真面目な空気がただよいます。仕事休みのホルニストが大勢いらしたようで、トッドの演奏一挙一動に目をこらしていたのでしょう。

2011年12月15日(木) 19:00~

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