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静謐の色、静寂な音 浜口陽三 生誕100年記念展

地下鉄半蔵門線水天宮前駅出口A3、角のうどん屋で軽く昼食をすませ、信号を渡り相向いのミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクションへ。薄暗い照明の下に、一階は微妙なグラデーションが重なる版画作品が並び、地下に油彩の風景画や水墨画、少年期の作品が展示。

浜口陽三は「さくらんぼ」や「すいか」をモチーフにしたカラーメゾチント手法、いわゆる銅版画で名高いが、

油彩である「かもめのいる風景」(1990年頃)は、夜の帳に包まれた深い群青色の海と空を遮る壁に、鮮やかな紅色のかもめが6羽とまっているファンタスティックな世界で、平静な魂を引き寄せられる。1950年前後の初期作品は、フジタ、モジリアー二、キスリングなどエコール・ド・パリ派の影響を受けていると思われるが、単純な線で白が混じった淡い璧色とベージュの油彩で描かれた「二人の裸婦」は、日本画家・小倉遊亀的な清楚さと都会的でモダンな印象によって飽きさせない。

平日で雨天ということもあり、落ち着いた館内と藍色や黒の深い色彩を使った独創的な作品群は自分を取り戻すにふさわしく、再度気軽に出かけたいギャラリーだ。

浜口陽三 生誕100年記念展 2009年7月20日(月曜日休館・祝日の場合は翌日)まで 

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